黄金の太陽1

クリアしました。
◆シナリオ:ヒントが少なく、次に何をすべきか、何で先に進まないのか、良く分からない事多し。ストーリーはポケモン並の薄さ。今時、小学生でも納得しないご都合主義の嵐。伏線かと思いきや、何の処理もされない話も多々見受けられる。そして尻切れトンボに終わる。いわゆる、ジャンプの打ち切り漫画状態。最初から二部作にすることが予定されていたとはいえ、この唐突な終わり方とプレイ時間の短さは、PSのアークザラッドに匹敵する。セリフ回しもまずい。必要以上に説明的な口調の仲間達に感情移入するのは難しい。
◆システム:作りは丁寧で良いと思う。が、ゲームバランスがヌルヌルのため、システムを利用する意味がない。クラスチェンジもほとんどしなかったし、「どうすればどのクラスになれるのか」という説明が一切無いため、手探りでクラスを探すのは非常に面倒。また、その手間に見合う恩恵もない。ジンシステムも、ボス戦以外では使わない。エナジー(魔法)も、使い分ける必要性が全くないし、戦闘が長引く事がほとんど無いため、補助魔法も全く無意味。携帯用ゲームの性格から、どこでもセーブができるのは◎。
◆音楽、ビジュアル:GameBoyAdvanceのゲームとしては非常に良いと思う。特に音楽の出来がよい。
ミニゲーム的な仕掛け:丁寧に作ってあって交換が持てる。ただ、基本的に、考え込むほどの物ではないため、後半はパターンが読めてきてだれる。前半は水溜まりを凍らせて足場にするとか、新鮮で面白かっただけに残念。
全体的に、丁寧に作ってあることは分かるが、ゲームバランスのヌルさとシナリオの幼稚さで損をしていると思う。もう少し、ゲームとしての緊張感を持たせたら、名作となったかも。小さくまとまった佳作という評価が妥当のように思われる。続けて2をプレイする気になるかどうか、微妙なところ。安かったら2を買ってもいいかな、ぐらいの気持ちです。