どろろ

クリアっち。っち、って何だよ(怒)。小生意気な(謎)。レビュー書く。
◆良いところ:
全般的に画面が綺麗。魔神(ボス)の動きがいちいち手が込んでよい。ボスのバリエーションを見ているだけでも結構楽しい。ボス戦はパターンを見切る、懐かしめのテイスト。おっさんゲーマーにはなかなかたまらない作業だが、今時のヌルゲーマーに合わせてか、パターンが甘いのでちょっとがっかり。攻撃範囲がすぐ見切れちゃうのよね。スライス(PS北斗の拳のあべしシステムの亜流)は単純ながら、結構はまる。槍砲台とかレーザー撃ってくる壁画とか、脚を切ったら崩れるやぐら等、なかなかセンスのいいギミック満載。このあたりは、さすがセガのアクションゲームといえよう。魔神に勝つと体が帰ってくるのだが、脚が帰って来るとダッシュが追加されたり等、細かい作り込みと丁寧なプレイへの動機付けが光る。
◆悪いところ:
3Dアクションにはついて回る問題なのだが、カメラワークが悪い。特に、ジャンプの飛距離がかなり掴みづらいのはアクションとしてどうだろう。細かい足場を渡るところは、ほとんどカンで飛ぶしかなく、死んで覚える感じでストレスが溜まる。また、操作系だが、バイオの「自キャラに対して方向キー固定」を使えばいいのに、「画面に対して方向キーが固定」なので、カメラアングルが180度変わる所では同じ方向キーを押していると意図せずキャラが反転してしまい、これもストレスのもと。また、敵が色々武器を落とすが、大体使わないドラッグオブドラグーン病。あと、これは最大の欠点かもしれんが、手塚治虫先生のテイストがこれっぽちも感じられん(苦笑)。どろろやなくても良かったんやない?
◆総括:
ゲーム価値 ¥3980−
セガらしい、まとまったアクションゲーム。なるべくストレスの無いようにする配慮と、ユーザーを楽しませる視覚的な仕掛けがふんだんに盛り込まれ、大きな不満はない。ボスがぬる目なので、後半は加速度的に作業感が増して行くのが少し残念だが、久々に丁寧に作り込まれたゲームを見た。良作。