山道周遊の旅

気分的にすかっとしたく、久々に紀州のへなちょこ山道周遊の旅に行って参りました。

・国道168号 五條〜本宮
紀州を縦断する国道の中では、ピカ一にへなちょこ。早い時期に舗装化されたのが仇となったか。
他の国道が次々に高規格化(まるで高速)されているのに、ここだけは古き良き山岳国道の趣を残しております。離合不能箇所あり、センターラインのないトンネルあり、シケインあり。
部分部分で高規格化が進んでおり、あと数年もしたら激走ルートになりそうなヨカン。便利にはなるけど寂しい。

・国道168号 旧道 西吉野村阪巻を過ぎたあたりで県道49号線に入り、立川渡の集落で”→新宮”の消えかけた標識を右折して山を登り、西野トンネルの脇へ出るのが旧道らしいです。
特に酷な要素はないです(離合不能区間は普通にありますが、これは紀州の道のデフォルト装備なので驚くに値しない)。
国道おにぎりは残っていません。
途中、滝の目の前を通過する風景の良い場所があります。
こんな道で延々と新宮まで行っていた先人の苦労が偲ばれます。何時間かかってたんやろ。

・温泉地温泉「滝の湯」(大人500円)
関西では珍しい、湯の花の出る硫黄泉です。
露天風呂は小さめ。目の前を小さな渓流が流れています。景色はそれなり。人気がなく、静かなのがヨイ。
一人でゆっくり贅沢に入っていたのに、加齢臭ムンムンの酔いどれ馬鹿オヤジどもの集団に占拠されちゃいました。正直、死ねよと思った。
ああゆう手合いは殺してもよい、という立法を即座にすべきです。ナタでドタマかち割ってパニッシュしたいでホンマ。オヤジとオバンは殺すべき。品位低すぎ。
最後に入ってきた、いきなり湯口で温泉の味見を始めた俺ぐらいのあんちゃんは絶対俺に匹敵する温泉マニアだ。
刹那、二人の間に緊張が走ったのは言うまでもない。硫黄泉は美味しくないと思うのですがね。
そのあんちゃんも、オヤジ集団に思い切りメンチ切ってたから、思いは一つだったに違いない。

国道311号 旧道 小広峠〜福定集落
熊野古道をたどる旧道。現道は谷底を走りますが、旧道は山の中腹。前から、どこに旧道があるのか不思議だったんですが、山の上にあったんですね。そら気付かんわ。
幅は1.0〜1.8車線。熊野古道世界遺産に登録されたからか、整備はされている様子で走りやすいです。ただし、バスが来るので要注意。
高度があるので、景色がよいです。途中、完全一車線トンネルの逢坂隧道があります(そんなに狭くはないですが離合はムリ)。

国道371号 栗栖川(国道311交点)〜殿原(県道735号交点)
山中に突如現れる高規格道路がバラマキ公共事業の生き証人。峠の前後は1.0〜1.5車線のへなちょこ林道ですが、未通だった峠越えのみ高規格化して開通させたらしく、峠にさしかかるといきなりぬわわ㎞で激走可能な良い道になります。
峠越えの笠塔トンネルは、高速道路のトンネルと言っても良いほど立派なトンネルですが、電気が無くまっくら。通過車両もなく、だだっぴろく、長く、おまけにトンネルがカーブしており出口が見えないので、めちゃくちゃ怖いです。徒歩で通ったら失禁すると思います。少なくとも俺は漏らす。トンネル通過時に、バックミラーを見ないようにしていたのは公然の秘密です。
笠塔トンネルを抜けると、直進方面にバリケードがされており、またもや強制的に1.0車線へなちょこ林道に強制射出。
龍神側は、落石バリバリ荒れ放題でした。いかにこの国道が軽視されているか、わかろうというものです。すぐ隣に、立派な二車線県道198号があり、全く存在意義のない区間なのになんで開通させたんだろう。
やっぱ、バラマキ公共事業なのかな。
ちなみに、このページの状況(5年前)からいっこも変わってませんでした。全然やる気(もしくは予算)が無い様子。

・林道本川西神ノ川線 国道425号高串付近県道25号三佐付近
割と本気の林道でした。ツーリングマップルでは点線になっていますが、全線舗装。ただし、のり面処理が全くありません。落石バリバリ。ところどころ、崖崩れとしか言えない様な崩壊箇所もあります。ややローダウンの8でも行けたので、普通車OKと思いますが、雨の後などはさけた方が無難と思います。
というか、普通の人はこんなとこ通らんか。