読んだ本の感想とか

折れた魔剣 (ハヤカワ文庫 SF (1519)) 折れた魔剣 ポール・アンダースン著 関口幸夫訳 ハヤカワ文庫

訳がひどい。
なっちと良い勝負だ。

オビの推薦文もひどい。

「『折れた魔剣』の出たのは、あの『指輪物語』と同じ年、1954年である。これはすごいことだ。偶然、英国とアメリカで時を同じくして、初めて壮大な古代ハイ・ファンタジーが書かれたのだ。」

ほんとすごいことだ。だからどうやっちゅうねん。内容に一言も触れていない時点で、内容を推し量るべきでした。頼むぜ白百合女子大学教授・井辻朱美氏(推薦文の著者)。

舞台は北欧神話ケルト神話の世界。いきなりチェンジリング(取り替え子)で始まって、わずかのページで兄弟殺しが起き、息もつかせぬ早さで兄妹相姦。
ものすげえ展開の早さ。
この先どこまで行っちゃうのか、気にはなる。だが訳のせいで、読み進めるのがツライ!
あまり薦めないけど、古典ファンタジーの好きな人は一読しておくのも良いかもしれない。雰囲気はあるので。