羅臼岳

知床の山は一回登って見たかったのです。
わずかな晴れ間を狙って行くことにしました。
早朝に岩尾別の登山口に入り、6:40アタック開始。
つーか、また岩尾別(ホテル地の涯)に来るとは思わなんだ(登山口がホテルの横)。
雲海が広がっていました。
あちこちに「ヒグマ注意」の看板がありました。さすが知床。つーか、一人登山だからマジこえーよ。
やがて雪渓が・・・。
アイゼン持って来てねぇよ・・・。しばし途方に暮れましたが、あたりを見回すと荒縄が落ちていました。どうも、誰かが滑り止めに使ったようです。
拝借して、アイゼン無しで頑張ることにしました。
結論から言うと、割と登れた。長さもそんなに無い雪渓だったしね。白馬の大雪渓は、滑落→死って感じですが、ここのはそれほどハードじゃなさそうに思えました。
このあたりからガスが出てきて、あいにく山頂まで何の眺めも見えずじまい。頂上は強風が吹き荒れ大変でした。
つーか百名山ツアーのオバン!
狭い山頂に我先に押し寄せて、人を突き飛ばすのはやめろ!
突き落として殺す気か!
中高年の登山中の遭難が増加していますが、こんな最低限の山のマナーも知らないようなバカがぞろぞろ登ってくるのを見てると、納得ですねえ。
しかし、景色が見えないのはショックでした。海のそばの山なので、景色はバツグンだと思うのですが。
知床の山は気候が安定しないので、晴れた日に登るのは難しいみたいですね。
下りの雪渓で、拾った荒縄を装着。
「こんなん、効くかよ・・・」と内心バカにしてましたが、荒縄の超絶魔力。
全然滑りません。
昔、メストの読者投稿漫画で、
ママ「のび太も買い物に行ってこの家には二人きりだわ!ドラちゃん、いつものやつをやって!!」
ビカビカビカ〜!
ド○えもん「アーラーナーワー!!」
ってネタになってただけある。
アラナワ万歳。みんな、アラナワをバカにするな!
いやほんと、助かりました。アラナワを拾ってなかったら、相当怖い目をしたに違いない。山は、降りる方が難しいのです。ほんと。
下山後、だいぶ晴れてきた知床の山々。右端が羅臼岳。まだ山頂にガスをかぶっています。結局、この日は山がすっきり晴れることはなかったです。