チャリオンの影

チャリオンの影 上 (創元推理文庫) チャリオンの影 下 (創元推理文庫)
打ち倒す相手が”宿命”(呪い)であるところがちょっと変わっているが、内容的には王道のファンタジー
貴族→逃亡奴隷と転落人生の主人公が、昔なじみに庇護を求め、王女の教育係に就任。そのまま宮廷の陰謀に巻き込まれつつ、背後に潜む王家にまつわる呪いを解くべく奮闘する話。
打倒する相手が抽象的なので、主人公は肉体よりも知力をもって立ち向かう。
主人公の性格描写がくどいため、導入部で苛々するが、途中からはそこそこ面白い。
話が小さくまとまっている(登場人物もそう多くなく、身の回りの人間たちメインで話がすすむ)ため、読後感は物足りない感じでした。